仮面の下の涙を拭え

雲も特になく、ひろびろとして気持ちよかったので月を見に屋上まで行ってみました。五階建てのマンション?なのですが、屋上にでるには五階の家の脇をすり抜けなければいけないので、何だか悪いことしてる気分になる。風が心地良く月明かりは眼に柔らかい、屋上から見るビル群は夜の12時にも関わらず爛々と光り、本当に金曜日かねと嘆息しちゃいましたよ。そういうのは10代のうちに済ましておくべき、「びょうき」とかメッセで友人に言われましたが、うん、自分でもそんな気がします。でも月見酒やりてーとか思ってたので、もうちょこっと親父くさかった。近所に住む友人を誘ったらさすがに断られましたが。
夜に散歩、夜に学校、夜に学校のプール、夜に自転車で全力疾走などなど、力も在りようも、何だか有り余ってるような感覚は今も忘れずに在ることが面白くてたまーにやります(学校やプールにもぐりこむ方はやりませんよ)。「勝手に改造」じゃないですけど屋上で悩んだりというのは、振りやポーズじゃなくて自分自身を騙したり酔ったりするのに必要な雰囲気作りなのではないかと。ほら、大宇宙からみたら大したことないんだ、なんて誰も言ってくれませんし。自分自身すら騙せないようじゃ生きていけません。こういった感覚を具体的にだすと「イリヤの空、UFOの夏」という小説ですかね、色々思い出させてくれます。懐古主義と笑わば笑え、神様は必要ないけど拠って立つ想いは必要じゃ。あー恥ずかしい。