包丁を求めて

仕事の付き合いで毎月食べ物が届くカタログギフトに申し込みました。そして五月分はスイカが二つ(六月分じゃないとこがミソ、どうも天候不順で届くのが遅れた)。これで3000円も取られるのかと思うとちょっと感じ入るところがないわけでもない。一個1500円か・・・と、それは置いといて。我が家にはナイフはともかくちゃんとした包丁がなかったのです。
前々から買おう買おうとは思っていたのですが、ここらで必要に駆られました。
やはり刀鍛冶が作る包丁が欲しいと思う、趣味丸出しでかつ日本人の男です。候補としては、三日月宗近、子狐丸を作ったと言われる三條小鍛冶宗近か、はたまた菊一文字か。
うーん、さすがに奈良まで行ってる暇もないし注文して届くまで時間も惜しい。ここは東京に支店もある菊一文字ですね。
とことこと御茶ノ水から歩いて店まで直行。店に入ると当たり前だが刃物の数々。店員のお兄さんに「家庭用の三徳包丁を見せていただけますか?」と言い、いくつか見せていただく。いやいや、いちまんえんとかいちまんごせんえんとかのは遠慮しておきます、ぼくはプロの料理人になりたいわけではないのですよ。刃紋とかが綺麗で心惹かれましたが。
うーむ、でも日記を書いてて思ったのだが、一生ものと考えれば別に惜しくなかったかもしれない。今更だが。
それで手に入れたのがコレ。

刃に菊一文字

菊の銘に一の紋ではない、当たり前だが。
そもそも菊一文字と言う刀は則宗の刀をモデルにした創作みたいだし。でも男の浪漫は満たされた。
ついつい”燃えよ剣”が好きな親父殿に写メールを送って自慢する。

5000円ちょいのを購入したのですがありえないぐらいスイカがすっぱり切れました。
何この切れ味の良さ、洒落にならん。
10000円とかのだと豆腐みたいに切れたりするんだろうか?
いやはや、折れない限り砥いだりして一生使わせてもらいます。

ああ、スイカは美味しくいただきました。高いだけのことはあるとゴーストが囁く。